徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    マーケティング論

科目番号13644担当教員名藤村 和宏単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次2年
授業概要
マーケティングは営利企業だけでなく、非営利組織によっても行われている対市場活であることから、我々にとって身近な活動である。しかし、マーケティングの目的やその活動内容が正確に理解され、実施されているとは言えないことから、本授業では、具体的な事例を通じてマーケティングの目的と活動の正解な理解を促す。なお、本授業では、マーケティングを「同一の消費者ニーズをターゲットとする競争組織や地域に対抗すると同時に、様々な利害関係者の利益も考慮しながら、組織(営利あるいは非営利)が消費者との間で両者が満足できるような長期的な取引関係を形成・維持するための市場活動」と捉えて、その内容を具体的に説明していく。
到達目標
・知識・理解:マーケティングの目的や対市場活動について説明できる。・技能・表現:具体的なマーケティング事例を取り上げて、その目的や対市場活動の特徴を説明できる。・思考・判断:マーケティングにおける基本的な考え方である「顧客志向」を正確に理解し、どのような対市場活動が適切であるのかを判断できる。・関心・意欲・態度:身近に行われているマーケティングに関心をもち、なぜそのような対市場活動が行われているのかについて主体的に考えることかできる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】ガイダンス 身近なマーケティングの事例紹介 マーケティングの定義の変遷の説明講義・質疑応答予習:社会において、マーケティングがどのように捉えられているのを調べておく。復習:マーケティングの定義の変遷を環境変化との関係で整理する。3時間程度の検索と整理
【2】コマーシャルの時系列変化からマーケティングの目的や役割の変化を考察講義・討議・発表予習:視聴するコマーシャルの製品(ブランド)の特徴や種類について調べておく。復習:講義と討論の内容を踏まえて、マーケティングの目的や役割の変化とその理由を整理する。3時間程度の検索と整理
【3】戦略と戦術の違いを考察 マーケティングの2つの基本戦略である「マーケット・セグメンテーション」と「製品差別化」の考察講義・討議・発表予習:「マーケット・セグメンテーション」と「製品差別化」の内容と違いについて調べておく。復習:討議と発表の内を踏まえて、「マーケット・セグメンテーション」と「製品差別化」の関係について整理する。3時間程度の検索と整理
【4】具体的な事例を用いて「マーケット・セグメンテーション」と「製品差別化」の関係と実施について考察講義・討議・発表予習:関心のある製品を取り上げて、その製品におけるマーケット・セグメンテーションと製品差別化がどのように行われているのかを考察・整理する。復習:討議と発表の内を踏まえて、「マーケット・セグメンテーション」と「製品差別化」の関係と実施について整理する。3時間程度の検索と整理
【5】プロダクト・ライフサイクルの段階によるマーケティングの目的や役割の変化をコマーシャルの変化を通じて考察講義・討議・発表予習:プロダクト・ライフサイクルの内容と、ライフサイクルの各段階の特徴を調べる。復習:討議と発表の内を踏まえて、プロダクト・ライフサイクルにおける各段階の特徴とマーケティングの役割の変化について整理する。3時間程度の検索と整理
【6】競争上の地位によって企業の採用する戦略が異なることを考察講義・質疑応答予習:企業は競争上の地位によって「リーダー」「チャレンジャー」「ニッチャー」および「フォロワー」に分類できることと、各類型の特徴を調べる。復習:授業で提示する製品カテゴリーで活動する企業について調べ、どの企業が「リーダー」「チャレンジャー」「ニッチャー」および「フォロワー」に相当するのか、さらに戦略にどのような違いがあるのかを整理する。3時間程度の検索と整理
【7】市場での競争上の地位は変化することとそれに影響を及ぼす要因について考察講義・質疑応答予習:市場での競争上の地位が変化した事例(たとえば、チャレンジャー企業がリーダー企業になった)について調べる。復習:予習で調べた事例について、その変化をもたらした要因について考察・整理する。3時間程度の検索と整理
【8】市場での競争上の地位の変化をもたらす要因としての「戦略的ジレンマ」について考察講義・討議・発表予習:「戦略的ジレンマ」の内容とその影響で市場での競争上の地位が変化した事例を調べる。復習:講義と討議の内容を踏まえて、戦略的ジレンマを活用するための戦略について考察・整理する。3時間程度の検索と整理
【9】2タイプの顧客満足(内部顧客満足と外部顧客満足)の重要性とマーケティングの役割について考察講義・質疑応答予習:「顧客満足」概念と、それが重視されるようになった背景を調べる。復習:2タイプとの顧客満足の内容とその向上の重要性を整理する。3時間程度の検索と整理
【10】内部顧客満足(職務満足)とインターナル・マーケティングについて考察講義・討議・発表予習:「内部顧客満足(職務満足)」の内容とその向上のために行われていることを調べる。復習:講義と討議の内容を踏まえて、インターナル・マーケティングの目的とその内容を整理する。3時間程度の検索と整理
【11】外部顧客満足(消費者満足)がどのように形成されるのかを考察講義・質疑応答予習:「外部顧客満足(消費者満足)」の重要性とその向上にかかわる要因について調べる。復習:外部顧客満足(消費者満足)の向上にかかわる要因を理論的に整理する。3時間程度の検索と整理
【12】過去の自らの満足経験を事例として、外部顧客満足(消費者満足)の向上を導く品質に関して考察講義・討議・発表予習:過去の消費において満足した経験を振り返り、どのような品質要因によって満足が形成されたのかを考えて整理する。復習:他の学生の発表や討議の内容を踏まえて、外部顧客満足(消費者満足)の向上にかかわる品質要因を整理する。3時間程度の考察と整理
【13】マーケティングの中心概念である「顧客志向」について考察講義・討議・発表予習:「顧客志向」の内容について調べる。復習:講義と討議を踏まえて、「顧客志向」についての自らの考えを整理する。3時間程度の検索と整理
【14】適切な苦情処理がもたらす効用について考察 なぜ多くの消費者は不満を感じても苦情を出さないのかを考察講義・討議・発表予習:過去の消費における不満経験を振り返り、苦情行動を取らなかった理由について考えるとともに、苦情行動が取られにくい理由について調べる。復習:講義と討議の内容を踏まえて、消費において不満を感じたとしても苦情行動が取られにくい理由を整理する。3時間程度の考察と整理
【15】不満を経験した消費者に積極的に苦情を出してもらう方法について考察 本授業全体のまとめ講義・討議・発表予習:不満を経験した消費者に積極的に苦情を出してもらう方法について調べ、自らが効果的と思う方法を整理する。復習:講義と討議を踏まえて、効果的な不満解消のための方法について整理する。また、授業全体を振り返り、マーケティングの目的と活動をどのように捉えるのが適切なのかについて、自分なりの考えを整理する。3時間程度の考察と整理
評価方法
授業への取り組み(40%)、課題レポート(30%)、および期末試験(30%)に基づいて総合的に評価する。課題レポートの評価は希望に応じて提供する。
教科書
なし。授業は配布する講義資料を用いて行う。講義資料は藤村研究室のホームページから各自でダウンロードして下さい。ダウンロード方法は第1回目の授業で説明します。
参考図書
随時紹介
備考
オフィスアワー:木曜日 12;10〜13:00 
実務経験:昭和59年4月〜昭和63年3月 花王株式会社入(調査部、知識情報科学研究所社会工学研究室)勤務 
科目ナンバー:8AMA231L